使うあてなんかなかったんやけどストラップの革に惹かれて買ってしまった。
サイドストラップは何故か左側にしかない。
スコップなんかを取りつけるんやけど斧をつけてる写真がある。
さすがブッシュクラフトの国(笑)
ネットで調べて第二次大戦中のスウェーデン陸軍のM39バックパックだと分かった。
1939年に正式採用され1950年代まで使われてたらしい。
僕より年寄りやん。
金属フレームのバックパックの元祖といえるケルティのフレームザックが登場する
のが1952年。その10年以上前にこんなものがあったんや。
飯盒にも在ったスリークラウン。
口を絞るのは麻ひも。
腰革のマーキング
一番上のマーキング
どっちも意味判らんけど。
フレームと本体は分解出来ます。
白い部分も革です。
ストラップの付け根。今のザックと同じように調節可能。
「道具に体を合わせろ」と言われた日本軍とは大違い。
ショルダーストラップ周りにはさすがに良い革が使われてます。
写真では判りにくいかもしれないけど革の使い方が実用本位。
普通ベルトやショルダーストラップは銀面(表のつるっとした方)を外に向けるけど
これは床面(裏のざらっとした方)を外に向けてある。
革は銀面が一番繊維の密度が高く強度もある。
その部分を外に向けて傷がつくと革が弱くなるんでね。
重登山靴で裏出し革が使われるのも岩角なんかで銀面が傷つくと防水性が一気に落ちるため。
それにベルトの場合つるっとした方が内側の方が滑りが良いし。
それとこの幅広のフックの使い方がよう分らんのよね。
フラップのストラップは何故か左右違う革。
色の濃い方は蝋や松脂が含浸させてある防水性の高い革。
サイドのストラップ。
白いのはカビでは無く革に含まれる脂の蝋分が浮いてきたもの。
ブライドルレザーの表面が白いのと一緒。
ボトム部分の毛布や寝袋なんかをつけるストラップ。
何故か此処の革だけはあまり良く無い。
表面に仕上げがしてあるようで割れてる部分がある。
脂が少ないんやね。
内部の充て物にもちゃんと革が使われてます。
ザック本体は大分汚れがあるけどフレームにはまだ紙が巻いてあったしストラップ
にもヨレがないんでデッドストックみたいやね。
使うって見ようかと思うけどちょっと恥ずかしいわ(笑)