上が前、下がカスタム後。
ざっと弄ったところを。
オピネルのオリジナルの刃はクリップポイントと言われる形状だと思うんですがこれを
ユーティリティといわれる形に変えます。
電動ドリルに#60の軸付き砥石でぎゅい〜んとポイントを削ります。
後の加工をしやすくするために分解しときます。
ビロブロックを外して軸のつぶしてある方を削って後はペンチで引き抜きます。
オピネルはハンドルが丸くてテーブルに置くと刃が上を向いて危ないときがあるので
サイドを平らにしておきます。ネイルマークの辺りを削って刃をつまみやすく。
グリップエンド辺りも角を落としておきましょうか。
5oのアルミパイプをねじ込んでソングホールをつくります。
後は砥石で一皮剥いて#150の紙やすりでざっと磨いておきます。木口あたりは染料が
しみこんでるので取りきれてませんが気にせずに。
ハンドルの仕上げは亜麻仁油や柿渋なんかの凝った方法もありますが、今回は簡単に
オリーブオイルをさっと塗って乾いたらまた塗るというのを3回。
その後、もう一度塗って濡れてる間に#400の耐水ペーパーで磨きます。
濡れてる時に磨くと削りかすが木目に詰まって砥の粉のような効果が出るんやそうです。
後はそのまま使い込んでいってもいいんですが手元に蜜蝋を配合した皮革用の防水ワッ
クスがあったんでっそれを塗っておきます。
刃の方は#240で磨いた後、ドリルにフエルトバフをつけて白棒で磨きピカールで仕上
げしておきます。
「鏡面」とは行きませんが実用にするつもりなんでこんなところでしょうか。
写真では判りませんが元の削り跡が大分残ってます。本気で仕上げるなら#150か#180
辺りから磨き(と言うより削る)始める方がいいんじゃないかと思います。ま、その分
手間がかかりますけどね。
組み上げる前に刃が入るボルスターのスリットの部分とボルスター、ビロブロックの内側
も磨いて給油しておくのも忘れないように。これをするとしないとで後のスムーズさがぐ
っと違いますから。
これを使い込んでハンドルがどういう風に変化するかで次回のカスタムを考えますわ。
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