2011年05月29日

「ぶんぶく」の続き

 「ぶんぶく 思い出編」の続き書かんなんなぁ、と思いながらずるずる
 引き延ばしてるうちに「三条極薄鋳鉄」が出てしまったんで記事が書け
 なくなってしまった。
 新しいDOはぶんぶくの簡易版で無しにこんなんを作って欲しい、と思っ
 てたのがほぼ「極薄」で実現したしまったから。

 ただ、このまま没にするのもなんなんでちょっと書いとくわ。

 「ぶんぶく」は日本の高度な鋳物技術の伝統に則って薄作りの出来る鋳鉄
 と漆仕上げと言う技法を使ってた。
 いままでのDOは鋳鉄でもFC80~100と言う炭素量の多目の鋳鉄を使ってた。
 ところがぶんぶくはFC200と言う強度の高い鋳鉄を素材に選んだ。(FCは
 鋳鉄を表し後の数字は引っ張り強さを表す)

 鋳鉄は炭素量が少ないほど強度は強いが溶かしたときの粘度が大きく精密な鋳造
 には向かない。つまりぶんぶくは扱いにくいけど強度が強く薄作りのできる素材
 を選んだわけや。しかも表面には一つ一つ天然漆を焼き付けると言う手の込んだ
 作業をした。

 これを考えたら値段が高くて納期もかかったんもうなずける。
 そやからぶんぶくの受注をやめた時は「しょがないな」と思たんや。
 けど代わりに出ることになった「和鉄」見てがっかりしたわ。
 形こそぶんぶくを踏襲してるから特徴があるけど他は普通のDOになってもた。

 なんでぶんぶくがあかんのやったらまったく新しいタイプのDO出さへんのやろって
 思った。ぶんぶくの素材、デザイン、表面仕上げどれもがSPらしい独自性を持って
 たと思ったのになんか「普通」になってもてぶんぶくが発売される前から続いてた
 興奮が一気に冷めてしもた。

 で、そのとき考えたんが新しい鋳鉄「ダクタイル鋳鉄」使って表面処理も「シリコ
 ン塗装」にしたらええのにと言うことやった。
 ダクタイル鋳鉄は鋳鉄に含まれるの炭素の形を球状にして「脆さ」を克服したもん
 で自動車部品なんかに使われてます。シリコン塗装は後期型の100スキにも使われ
 てたしね。
 こんな風に「ぶんぶく」の「伝統」に対して新しい技術を盛り込んだ新世代のDOを
 出して欲しかったんやけどそれが「燕三条極薄鋳鉄」でやっと叶ったわけや。
 
 こないだ久しぶりにぶんぶく引っ張り出してスキレットですき焼きしましてん。
 で、そのとき気が付いたことスキレットの裏のリブみたいなもん、何であるんやろ?
  P1050490.jpg

 あれのおかげでUS-1000の五徳と干渉してすわりが悪いねん。
 あれって「和鉄」にも有るねんな。強度アップ?
 幸い「極薄」ではリブは有るけど底より引っ込んでるから一安心です(笑)。

 まだ発売にはなってないけど「デュオ」、あれええわ。久々に欲しいSP製品や。
 けど買わんやろ(笑)。
 
 鋳鉄物は料理残したままほっとけへんやろ。夜、鍋して翌朝そこにうどん入れたり
 ぞうすいしたり言うことが出来ひんやんか、あれがあかんねん。
 それを解決しょうと思えばルクみたいになってまうしな。
 SPさん、なんかええもん考えてくれへんかな。

posted by かわちゃん at 15:19| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
和鉄 ダッチオーブン ぶんぶく などの検索でたどりつきました。
現在、ぶんぶく32を購入しようか考えてるのですが、なにぶん廃番品なので検討のしようがなく…。
使用された感想など、いかがですか?
スノピで新規購入がいいのか、使い込まれたのを購入がよいか…

なにかオススメなどあれば、ぜひ教えてください!
トラメジーノのユニークな使い方も参考になりました!
Posted by はむぴのーん at 2015年09月23日 15:46
はむぴのーんさん初めまして。
コメントありがとうございます。

はむぴのーんさんのキャンプスタイルやDOの使用状況などがわかりませんのでちゃんとしたコメントになるかどうかわかりませんが。

はっきり言ってぶんぶくと他のDOを比べた場合料理の出来に差があるとは思いません。
ロッヂなどに比べて錆びにくいと言われますがやっぱり錆びます(笑)
私は有の油の酸化した匂いとべたつきが嫌でぶんぶくにシーズニングしてません。
使ったらよく洗って加熱して乾燥させるだけです。
長い間使わないと最初に使うとくは錆び臭い匂いがしますがそれでも何とかつかえてます。

新品か使いこまれたのかに関しては使いこまれ方と値段によるんではっきりしたことは言えません。
ただ、私ならよっぽど値段差がない限り新しいのを買います。
これなんか微妙な線ですね(笑)
http://page4.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d174505427

私が今買うとしたら和鉄ダッチかSOTOのステンダッチでしょうか。
後はぶんぶくの希少価値を求めるかどうかじゃないでしょうか。
Posted by かわちゃん at 2015年09月24日 10:06
かわちゃんさん、早速のお返事感激しております!
シルバーウィークにいつものメンバーとグルキャンしてきて、それぞれの友人がロッヂのDO(笑)とどこかのメーカーの持ち手付きの重いスキレットを持ってきてました。
鉄鍋は昔、まだテフロンなどが出始める前に親が調理用で家庭で使っていましたので、手入れはわかるんですが、使用頻度としては、キャンプ年に2回なので、悩んでました。スノピで廃盤の28和鉄スキレットとリッドが3割引で店頭販売されており、散々悩んだあげく、ポットがないので諦めたんです。
が、載せてくださったオークション私もみていて、使い勝手などユーザーさんのご意見を聞きたくて、お尋ねした次第です。
悩みます、その25k円…。
南部鉄器すき焼き鍋、一年に数回使いますが、前日のすき焼き翌日たべちゃってます(爆)
Posted by はむぴのーん at 2015年09月24日 12:29
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