しかし画素数が多いからって本当にきれいな写真が撮れますか?
この二枚の写真を見てください。
一枚は500万画素、もう一枚は200万画素のコンデジで撮ったものですがどちらが
どちらか判りますか?どちらもオートで撮ってトリミングと縮小しただけです。
上は05年発売のDMC-LZ2という約500万画素、下は00年発売のC-990ZOOMという約200万画素のコンデジです。どう見ても下の200万画素の方がきれいですよね。
デジカメはレンズを通った光を撮像素子(CCDとかCMOS)で電気信号に変え映像エンジンで処理して記録します。この撮像素子がどれくらいの数の点で構成されているかというのが「画素数」です。
当然画素数の多い方が細密な写真になると思われます。しかし素子そのものの大きさは変わらないので受ける光の量も変わりません。レンズを通って入ってくる光は「情報」です。全体の情報量が変わらないのに受ける画素の数が増えるわけですから一つ一つの画素が受ける情報量は少なくなってしまいます。
特に二枚の写真のように暗くて光量の少ないときは多画素化の弱点がはっきり出てきます。この欠点を映像エンジンで処理することで克服しようとするわけですが元が悪いと仕上がりもそれなりなわけです。
こちらも上が500万画素、下が200万画素です。目で見た感じはちょうど中間ぐらいの暗さでした。
もちろん写真の写りは画素数以外にレンズの明るさだとかISO感度だとかにも拠るのですがこの場合どちらもほぼ同じでした。
というような訳で画素数が多いカメラほど写りがよい、というのは妄想です(笑)。ただ、一眼レフの場合は撮像素子の大きさがコンデジの10倍以上の面積があるので画素数が多いとやっぱりきれいなんですが。
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ほ〜そういうことでしたか。
カヌーでみなさん防水のデジカメを使っているのですが写り方がまちまち。
私は防水でも結構気に入っているんですが、大抵のかたは
「防水デジカメの写りはそこそこやね」ということをおっしゃります。
カメラ最大が素数に設定して。
ちなみに私は画素数は出来るだけ小さいもので撮っておりました。
そんなのが原因なのかも知れませんね。
ネット上で使ったりL版くらいにプリントするなら200万画素でも充分見たいですね。
ただ最近の映像エンジンは飛躍的に性能が上がってるようで今のカメラだとこんなに差が出ないかも。